私が子供の頃に遊んだ輪島のいい所を紹介します!
皆さん、こんにちは。輪島は暑い日が続いています。
さすがにもうそろそろ涼しくなって欲しいな~。
今回は、私が小さいときに遊んだ場所を中心に、輪島の見どころを紹介したいと思います。
まずは、「鴨が浦」。
私ら地元民は「かもうら」や「かもぐら」と呼んでいます。
ここで一番有名なのは、海水のプール。
このプールは、登録有形文化財に指定されているんですよ!
このプール、海と直接つながっていて、魚や貝も普通にいます。
子供の頃、ここで泳ぐときはサンダル履きでした。
なぜかというと、はだしで泳ぐと、プールの側面などについている貝で足を切ってしまうことがあるからです。
ちなみに、貝で足を切ると、スパッと切れるので血が止まらず大変です。
そんな時は、たばこの吸い殻を使って止血してました。
たばこの吸殻をほどき、葉っぱで傷口を押さえるんです。
これで不思議に血は止まりました。
これ、本当に正しかったのかな?と今でも思います。
今の海水プールはきれいに修復されてますので、足を切るようなことはないと思いますよ!
また、鴨が浦には、「猫地獄」という岩があります。
おどろおどろしい名前ですが、由来はわかりません。
この岩には、先端に棒が立っています。
この棒、数年前に大波で倒れたことがあり、今は新しくなってます。
それほど、冬の波は激しいんです!
この猫地獄のてっぺんから海に飛び込むことが、子供の頃の勇気のしるしでした。
頭から飛び込むことを「男飛び」。
足から飛び込むことを「女飛び」と言って、男飛びを目指したものです。
今も夏になると、子供たちが猫地獄から飛び込んでいるのを見れますよ!
この鴨が浦、四季折々の遊びがありました。
春は魚釣りやエビ・カニなどを捕まえたりなど。
魚釣りは、釣り針などすべての道具を拾ったもので作ったものです。
餌ももちろんその場で採ります。
だから、本格的なものではないんですが、小魚はよく釣れました。
エビ・カニを捕まえるのも、基本手掴み。
ということは、いつも手ぶらで遊びに行っていたということですね。
夏はもちろん泳いだり飛び込んだり。
大きな声では言えませんが、サザエやウニなどをとってその場で食べたものです。
海水の塩味だけですが、これが旨かった!
秋は春と同じく魚釣りなど。
冬はあまり遊びには行かないんですが、風が強く海が荒れていると、波が来るぎりぎりの所で、誰が一番我慢してその場にとどまれるかを競争したものです。
一種のチキンレースですね!
この競争、どうしても波に濡れる者がでるんです。
そうしたら、真冬でもプールでひと泳ぎ!
たき火で温まってから家に帰るという無謀までやってたな~。
ちなみに私は真冬に泳いだことはありませんが・・・。
また、冬の鴨が浦では「波の花」が見れました。
波の花は、テレビなどではきれいに紹介されていますが、近くで見るとあまりきれいなものじゃなかったな~!
ここで一つ、懺悔をしなければならないことがあります。
鴨が浦の岩は、白っぽく軟らかいんですが、この岩を削り、名前を彫ったことがあるんです。
それもフルネームで日付まで入れて。
この名前、薄くはなりましたが、30年以上経った今でも残ってるんです。
その時は、友達と並んで二日がかりで彫ったことを今でも覚えています。
今では見るたびに反省です!
悪事はなかなか消せませんね!
次に紹介するのは「袖ヶ浜」。
鴨が浦の近くの海水浴場です。
この袖ヶ浜、遠浅で水がきれいです。
ただ、海水浴シーズンになると、混んで水の透明度も無くなるので、鴨が浦と袖ヶ浜の間の岩場で泳ぐことが多かった気がします。
この袖ヶ浜の沖には、「ながいわ」「がめいわ」と呼ばれていた岩があります。
子供の頃はそこまで泳ぎ、その岩で寝そべって体を焼くことがステータスだったな~。
その頃は今と比べれないくらい黒かったんですよ!
今でも黒いですが・・・。
ここでの遊びとして一番ハードだったのが、海での鬼ごっこ。
何時間も足のつかない海で鬼ごっこをするんですが、鬼になってしまうとほぼ捕まえられない。
ということはずっと鬼のままで泳ぎ続けるということになるんです。
もうやめようとなるまで!
私は一度、鬼のまま拗ねて家に帰ったことがあるんですが、いまだにその時のことを友達にからかわれます!
また、時期によっては袖ヶ浜の海に日が沈むのを見ることができます。
水平線上に日が沈んでいくのを見るのは感動的ですよ!
袖ヶ浜でぜひ見てほしいスポットがあります。
それは、輪島温泉八汐さんの前の坂から見下ろす全景です。
海の青・空の青・砂浜の白・山の緑がマッチしてます。
私としては、輪島で一番好きな景色です。
もし輪島に来られたら、ぜひ見てください。
次に紹介するのは、袖ヶ浜からも近い「鳳来山公園」です。
ここは地元の人は観音山と言います。
なぜ観音山というかは、私にはわかりません。
この公園、さくらやつつじがきれいで、秋にはもみじもきれいです。
その時期以外でのおすすめは、輪島港やわじまの古い町並みなどが見える景色です。
ここで一つ試していただきたいことは、忠魂碑の前に、柏手を打つと音が反響する場所があります。
この場所を見つけて、ぜひ柏手を打ってみてください。
子供の頃は、公園の池にいろんな生き物がいて、よく捕まえて遊びました。
ヤゴやタイコウチ、ミズカマキリなど、ちょっとかっこいい虫がいたな~。
また、ユノミ鉄砲を作っても遊びました。
今になって思うと、ユノミは榎の実のエノミ鉄砲だったんですね。
10徳ナイフの小型版の小さいのこぎりで笹を切り、作ったものです。
今はそんな遊びしないんでしょうね。
次に紹介するのは、「ぞうぞう鼻」です。
ここは、袖ヶ浜から海岸線に沿って大沢方面に向かう途中にあります。
大沢は、NHKの朝ドラ「まれ」の舞台になった場所なんですよ。
このぞうぞう鼻は、昔のクイズ番組「クイズダービー」で三択問題として出されたこともあるくらい変わった名前です。
この名前の由来は、単純に岩が象の鼻に似てるからだと思います。
ここも含め、輪島の海岸線は、いろいろ変わった岩も多く見どころ満載ですよ。
私が子供の頃遊んだところを紹介してますが、ここは家から結構遠いんです。
自転車で何回か行きましたが、一つの冒険みたいなものです。
おにぎりだけ持って、おかずは現地調達。楽しかったな~。
でもこれも本当はダメなんですよね。
今回は私が子供の頃遊んだ場所を中心に紹介しました。
あまり有名どころはなかったと思いますが、見どころは多いと思います。
また、このブログを書くために思い出してみると、結構悪いことをしてきたんだな~と改めて感じています。
今となっては時効ということで、広い心で許してください!
このほかにも、輪島にはたくさんの見てほしいところや美味しい食べ物、美しい工芸品があります。
百聞は一見に如かず。
ぜひ一度輪島にお越しください!
岩多箸店の代表です。
輪島で生まれ、小・中・高まで輪島で過ごし、その時に箸製造の手伝いを経験し、すべての工程を学びました。
金沢大学に進学し、経済学を学び、卒業後北陸銀行に入行。たくさんの方々と出会い、かわいがってもらいました。
16年勤務後、輪島に戻り箸製造の手伝いを始め、先代から経営を引き継ぎ、現在に至ります。
生まれ育ち大好きな輪島から、お箸を熟知して、私たちが作った自慢のお箸を皆様にぜひ使っていただきたいと思います。