箸置きは使ったほうがいいの?
皆さん、箸置きは使っていますか?
お店では、置いてあるお店が多いですが、実際にお家でご飯を食べるときに使っている人は、少ないのかなと思います。
最近では、インスタグラムでご飯を載せる際、かわいい箸置きの写真を載せている人が多いですよね。
今回は箸置きについて書こうと思います。
箸置きの歴史
箸置きの歴史は、今から1400年ほど前にさかのぼらなければいけません。
その当時は、一般市民はもちろん、上流貴族でさえも箸置きを使っていませんでした。
なら、だれが使っていたのか?
その答えは、神様へ捧げる食物をとる箸が汚れないように箸置きが使われていました。つまり、神事に使われていました。昔の箸置きは、一般市民が使うものではなく、神事で使う特別なものでした。
この当時の箸置きは、皆さんが知っている小さな箸置きではありません。「御箸台」(みはしだい)と呼ばれる、台の上に置いていました。
神様へ捧げる食物をとる箸が汚れないように、「御箸台」と呼ばれる台の上に置いたことが箸置きの起源だという説が有力です。
その後、平安時代になると、「馬頭盤」(ばとうばん)と呼ばれる、上から見ると馬の頭のような形をした箸置きが登場いたします。これは天皇や貴族が使っていたといわれています。
現在のような箸置きが一般市民にも普及したのは、昭和くらいからだと言われております。
このころになると、現在のような小さくて可愛らしいものになっています。
なぜ箸置きが必要なの?
箸置きはお箸と違って、食事の際に必ず必要なものではありません。
なら、何のために箸置きを使うのか?
その2つの理由を今から書いていこうと思います。
①食事のマナー
ご飯を食べるときのマナーは数多くあります。その中でも、「渡し箸」と呼ばれるマナー違反があります。これは、食事の途中に箸を食器の上に置くことです。箸を食器の上に置くことは「ごちそうさま」の合図となり、箸を休めるときは、箸置きの上に置くのがマナーです。
さらに、箸置きの上に箸を置くことは箸がころころと動かないようにする役目もあります。
②衛生面
箸置きに箸を置かなければ、食べているお箸がテーブルに付いてしまいます。そうすると、テーブルもお箸も汚れてしまいます。
お箸は口の中に入るものですから、気にする人はたくさんいます。
③見た目
箸置きを置くことにより、箸置きが1つのアクセントとなり、食卓が華やかになります。食器などを毎日変えるのは大変ですが、箸置きなら小さく場所も取らないので、毎日の食事に合わせて色々な箸置きを合わせられます。
箸置きにはダイエット効果がある⁉
箸置きを用いることは、ダイエットにもつながります。やり方はとても簡単です。食事の際に、一口ごとにお箸を箸置きに置くだけです。そして一口ごとに噛む目安の回数は30~40回程度です。食べ物をゆっくり多く噛むことにより、満腹中枢を刺激し、普段より少ない量で満腹感を得られます。
箸置きダイエットは、とても簡単でだれにでもできる方法です。食事制限や無理な運動も必要なく、一口ごとにたくさん噛むことを意識するだけで、痩せていきます。しかし、早食いが習慣的になっている人からすると、食事時間が普段よりも大幅に遅くなってしまい、とてもストレスに感じると思います。せっかくの食事もストレスを感じてしまっては、楽しくありませんので、ストレスに感じなくなるまでは、少しづつ実践していくことが大切です。
箸置きの向き
箸置きを置く場所は利き腕によって決まっています。右利きの人は、箸先が左側になるように置きます。逆に左利きの人は、箸先が右側になるように置きます。
箸を置くときは。箸先と箸置きが重ならないように注意しましょう。重なれば、衛生的によくないので箸先を2~3cm開けて置きましょう。
●最後に
最初は、毎日箸置きを使うのは、大変で面倒に感じるかもしれません。
しかし、箸置きは食卓に華を添えてくれます。
あなたも今日から、箸置き生活始めませんか。
岩多箸店代表の息子 貴之です。
結婚を機に夫婦で稼業に入りました。
祖父、父、と受け継いできた伝統的工芸の文化と塗箸の技をしっかりと受け止めて、また新しいことにもチャレンジしながら日々成長していきたいと精進しています。
ホームページの管理やオンラインショップも担当しております。よろしくおねがいします。