【お食い初め】初めて口に入れる箸は口触りなめらかで優しい漆塗りにしました。

赤ちゃんの百日祝いお食い初め、みなさんはどうしますか?どうしましたか?

こんにちは!岩多箸店2代目の現社長と4代目(?)です。

石川県輪島市は伝統工芸輪島塗の有名な漆(うるし)の里です。

輪島の箸屋さんである我が家はちょっぴり特別な箸でお食い初めを行いましたので、その様子をお宮参りからの流れも含めてご紹介します。

検索でこの記事にたどりついた方はこれからのお食い初め、よかったらぜひ参考にしてみてくださいね!

お宮参りについて

まず、お食い初めの前に「お宮参り」があります。

一般的にお宮参りは、生後1ヶ月頃に行いますが、石川県では生後100日【百日祝い】のお食い初めと一緒に行うことが多いです。我が家も同じ日に合わせて行いました。実際生後1ヶ月の外出をしたことがない赤ちゃんと育児疲れ+産後の回復もままならないお母さんのお出かけは思った以上にハードです。

育児に余裕がでてきてた3ヶ月にお宮参りからそのままお食い初めの流れで一緒に済ませてしまうのがとても良かったです!ちなみに写真屋さんでの撮影は疲れるので別日に撮りました。3ヶ月だと表情も豊かになり笑顔の写真が撮れるのでそこもオススメポイントです。

なぜお宮参りをするのか?

お宮参りはその土地の氏神様に赤ちゃんが無事に産まれたことを感謝し、今後の健やかな成長を祈る行事です。

一般的には地域の氏神様である神社で行いますが、近年有名な神社や、思い入れのある神社でお宮参りをする人も増えています。

お宮参りは何をすればいいの?

お宮参りでは主に2種類の参拝方法があります。

①通常の参拝と同じく,お賽銭を入れ「ニ礼二拍手一礼」を行います。

②ご祈祷を受ける場合は、あらかじめ神社に参拝の予約を行います。その際にお宮参りの祈祷料(初穂料や玉串料)を納めます。相場は5000円~10000円のところが多いです。のし袋は紅白の蝶結びの水引を使いましょう。

お宮参りでの赤ちゃんの服装は?

正式な赤ちゃんの服装は着物になります。一ツ身という「祝い着」を用意します。

・男の子は兜やタカ、龍などの勇壮な絵柄の「熨斗目模様(のしめもよう)」が描かれ、色は黒・紫・深緑・白・灰色などが人気です。

・女の子は蝶や手毬・花などの美しい絵柄の「友禅模様(ゆうぜんもよう)」が描かれ、色はピンク・赤・白・黄色などが人気です。

写真館で写真を撮る際にそのまま参拝に行ける掛け着のレンタルサービスがあったり、最近ではベビードレスの上に着物を掛ける、またはベビードレスのまま参拝する人も増えています。

湊君のお宮参りは真夏だったので掛け着の下は涼しくて着替えの簡単なスーツ風ロンパースにしました。袴風ロンパースもあったりしてとても可愛いですよ。赤ちゃんの体調、天候や気温と相談して決めましょう。

両親・祖父母の服装は?

両親・祖父母の服装については、厳格な決まりはありません。基本的には赤ちゃんの服装に合わせましょう。昔は紋付袴や着物を着ることが多かったですが、フォーマルなスーツ・ワンピースで問題ありません。

あくまでも赤ちゃんが主役なので、派手すぎるものは避けましょう。

赤ちゃんを抱っこするのは?

昔は赤ちゃんを抱っこするのは父方の祖母でした。

なぜなら、今とは違い昔は出産は命にかかわることが多かったため、「穢れたもの」とされていました。そして産後1か月のママは、穢れを払う忌明けが終わっていないため、代わりに父方の祖母が抱っこをする決まりでした。今では、このような習わしも厳しくなくなり、ママが抱っこすることも増えています。

しかし父方の祖母含め、みんなかわいい赤ちゃんを抱っこしたいものです。なので事前に誰が抱っこするのかは、両家で話し合っておいたほうが揉めることなくスムーズにいきますね。

当日、持っていくもの

●初穂料
●赤ちゃんの着替え
●おくるみ
●ミルクセット(哺乳瓶・熱湯と白湯の魔法瓶・粉ミルクなど)
●授乳ケープ(母乳の場合)
●おむつセット(おむつ・おしり拭き・ゴミ袋)
●タオル・ガーゼハンカチ
●抱っこ紐

暑いときは、日傘・扇子・日焼け止め(赤ちゃん用)などもあったら便利です

寒いときは、ブランケット・赤ちゃん用ポンチョ・帽子・靴下など赤ちゃんの体調に気を付けましょう。

お食い初めって?

お食い初めとは、赤ちゃんが「一生食べ物に困らないように」との願いを込め、生後100日頃に食べ物を食べさせる真似をするお祝いの行事です。自宅で一から作って準備しては大変なので、今回はお店でお食い初めコースを頼んで行いました。こういった時代に合わせた形が増えているので旅館でお食い初め付きの宿泊プランがあったり、インターネットでお食い初めセットを注文して自宅で盛り付けるだけというのも!便利~!

お食い初めにあたり用意するもの

●お食い初めの献立
 赤飯・鯛・お吸い物・煮物・香の物の5種類
●お食い初め用の食器(食器は塗の漆器)
 男の子は内側、外側共に朱塗り女の子は内側は朱塗り、外側は黒塗り
●祝い箸
 正式には柳の白木箸を使う。片方は神様が食べるため、もう片方は人が食べるためにお箸の両端が細くなっている箸。
●歯固め石
 「歯固めの儀」で使用するもので、基本的にはお宮参りの際に神社からもらいます。今回お店で出てきたお食い初め膳にもついていました!石の大きさや形、色など決まりはありません。なので、神社から借りる、河原で拾った石でも問題ありません(しっかりと消毒はしましょう)

我が家は岩多箸店で製作した自慢の漆塗りの箸を持参してオリジナルのお食い初めを行いましたよ!

誰が食事をさせるの?

お食い初めでは、「養い親」が食べる真似をさせます。「養い親」とは長寿にあやかるという意味を込め「身内の最年長」の人のことを指します。赤ちゃんが男の子なら男性が、女の子なら女性が「養い親」となります。赤ちゃんを膝の上にのせて、食べさせる真似をしましょう。首が座りきっていなかったのでうちはパパがサポートしました!

食べさせる順番は?

お食い初めには料理を食べさせる順番があります。ごはん→お吸い物→ごはん→お魚→ごはん→お吸い物。この順番で3回繰り返します。

まだまだ生まれたばかりの赤ちゃんなので泣いたり、じっとしていられないのが当たり前です。そのようなときは、パパやママがサポートしてあげましょう。またどうしてもの場合は、簡略化しても大丈夫です。赤ちゃんの体調を見ながら行いましょう。

歯固めの儀式

3回繰り返したら、歯固めの石に箸先を軽く当ててから、箸先を赤ちゃんの歯茎にやさしくちょんちょんと当ててあげましょう。この表情(笑)

この儀式は、「石のように丈夫な歯が生えてきますように」という願いが込められています。

お食い初めの儀式が終わったら

お食い初めに用意した食事は、残してしまってももったいないので、皆さんでいただきましょう。使用したお箸ですが、正式な処分の仕方は神社などに持っていってお焚き上げしてもらうやり方です。難しい場合は、お塩で清めてから処分しましょう。使用した漆器は、しっかり洗って次に生まれてくる赤ちゃんのために大切に保管しておくのもいいでしょう。また、おさがりの予定もなく普段使いもしない場合は、神社に奉納する方法もあります。その際は、お宮参りをした神社に聞いてみましょう。

最後に

赤ちゃんが初めて口に入れる、歯茎に触れる箸を漆塗りにするのはとてもメリットがあります。漆には抗菌作用もあり、先もツルツルで口当たりもすごくなめらかです。思っているより赤ちゃんも嫌がりましたので、ジィジも突いてしまわないか恐る恐るに。尚更安全な漆塗りの箸にして良かったと思います。それにお食い初めの箸を特別な漆塗りにするのも記念になりますので是非大切な赤ちゃんに特別なプレゼントを贈ってみてはいかがでしょうか。

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