岩多箸店では、塗箸だけでなく拭きうるしの箸も作っています
皆さんこんにちは。今日の輪島は大荒れ。雨は時折激しく降るし、風も強いし。梅雨明けはもう少し先ですね。
今日は久しぶりに拭きうるしの作業をしました。納期から考えて、今日しておかないと間に合わないから。
拭きうるしとは、何回もうるしを塗っては磨くを繰り返し、艶を出す技法です。摺りうるしとも言われます。
いつもは職人さんに任せますが、今回は自分で。こんな時期、なんでもやらないと!
写真が拭きうるしをしたお箸。今回が2回目の拭きうるしです。
お客様の依頼で、男性用と女性用を分けて作って欲しいとのことでしたので、上の写真が男性用。
この下の写真が女性用。
違いわかりますよね。女性用の方が赤っぽいんです。
箸木地は同じものを使ってます。
なぜ違うかというと、拭きうるしをするうるしに赤のうるしを混ぜて使っているからです。
うるしは、用途に合わせて独自にいろいろ配合するので、小分けにして保存します。その小分けするうつわにどんぶりを使うんです。
岩多箸店には、このどんぶりが20以上あるんですよ!いかにうるしの種類が多いかわかるでしょ!
この拭きうるしのお箸、お客様に気に入ってもらいたい!
岩多箸店の代表です。
輪島で生まれ、小・中・高まで輪島で過ごし、その時に箸製造の手伝いを経験し、すべての工程を学びました。
金沢大学に進学し、経済学を学び、卒業後北陸銀行に入行。たくさんの方々と出会い、かわいがってもらいました。
16年勤務後、輪島に戻り箸製造の手伝いを始め、先代から経営を引き継ぎ、現在に至ります。
生まれ育ち大好きな輪島から、お箸を熟知して、私たちが作った自慢のお箸を皆様にぜひ使っていただきたいと思います。